ChatGPTはじめるまえに、音声モードを試してみる

ChatGPTというと、文字を打ち込んで文字で答えが返ってくるツールというイメージが強いです。でもChatGPTには、声で話しかけて声で答えてもらえる「音声モード」があります。

使ってみると、テキスト入力とはまったく違う体験ができます。「こんなこともできるのか」という発見が多い機能です。この記事では、ChatGPTの音声モードとはどんなものか、どう使えるのか、何に向いているのかを説明します。

目次

音声モードとは何か

ChatGPTの音声モードとは、スマートフォンのマイクに向かって話しかけると、ChatGPTが声で答えてくれる機能です。

テキストを打ち込む手間がなく、会話するように使えます。ChatGPTが答えた内容は音声で読み上げられるため、画面を見ていなくても使えます。

2024年に登場した「高度音声モード(Advanced Voice Mode)」では、さらに自然な会話が可能になりました。感情のこもった話し方や、途中で言葉を遮って別の質問をすることもできます。まるで電話で人と話しているような感覚で使えます。

音声モードを使うには何が必要か

音声モードを使うには、スマートフォンにChatGPTのアプリをインストールする必要があります。iPhoneでもAndroidでも対応しています。

基本的な音声機能は無料プランでも使えますが、高度音声モード(自然な会話・感情表現・割り込み対応など)は有料プランの「ChatGPT Plus(月額約3,000円)」が必要です。

使い方はシンプルです。アプリを開いてヘッドフォンのアイコンをタップすると音声モードが起動します。あとはマイクに向かって話しかけるだけです。

音声モードで何ができるか

音声モードでできることは、テキストで使うChatGPTとほぼ同じです。違うのは「入力と出力が音声になる」という点です。

アイデア出し・壁打ち
移動中や作業の合間に、声でアイデアを話しかけながらフィードバックをもらえます。「こういう企画を考えているんだけど、どう思う?」と話しかけると、即座に意見を返してくれます。ノートを広げる必要がなく、両手がふさがっていても使えます。

英会話の練習
ChatGPTに「英語で会話の練習相手になって」と頼むと、英語で話しかけてくれます。発音をリアルタイムでフィードバックしてもらったり、わからない表現をすぐに日本語で説明してもらったりすることもできます。英会話スクールに行く時間がない方の練習相手として使えます。

文章の下書きを口述で作る
「〇〇についてのメールを書きたい。こういう内容で……」と話しながら伝えると、口で言った内容をもとに文章の下書きを作ってくれます。タイピングより話す方が速い方には、この使い方が合っています。

料理中・運転中の使用

手が離せない状況でも使えるのが音声モードの大きなメリットです。料理しながら「このレシピ次は何をすればいい?」と聞いたり、ウォーキング中に「今日のスケジュールを一緒に考えて」と話しかけたりできます。スマートフォンを操作しなくても使えるので、ながら作業に向いています。

子どもの宿題サポート
子どもが「算数のこの問題がわからない」と音声で質問すると、わかりやすく説明してくれます。テキストを打ち込む手間がない分、小さな子どもでも使いやすいです。

音声モードの自然さはどのくらいか

高度音声モードは、従来の音声入力とは大きく違います。

従来の音声入力は「音声をテキストに変換してから処理する」という2段階の仕組みでした。そのため、返答までに少し時間がかかり、会話のリズムが途切れがちでした。

高度音声モードは、音声をそのまま直接処理します。返答が速く、会話のテンポが自然です。また「えーと」「うーん」のような言葉も認識でき、話の途中で質問を割り込ませることもできます。

驚くのが感情表現です。冗談っぽい話をすると笑いを含んだ口調で返してきたり、真剣な相談をすると落ち着いたトーンで答えてきたりします。機械的な読み上げとは全く違う印象です。

ただし、完璧ではありません。騒がしい環境では聞き取り精度が下がることがあります。また、長い説明をしようとすると途中で区切られることもあります。

テキストモードと音声モード、どう使い分けるか

テキストと音声、どちらが良いというわけではなく、場面によって向き不向きがあります。

テキストモードが向いている場面は、正確に記録として残したいとき、複雑な指示を出すとき、出力をコピーして使いたいときです。文章の下書きを作る、数値を含む情報を整理する、プロンプトを細かく指定するといった用途は、テキストの方が扱いやすいです。

音声モードが向いている場面は、手が使えないとき、素早くアイデアを出したいとき、会話形式でやり取りを楽しみたいときです。移動中、料理中、運動中などのながら使用は音声が圧倒的に使いやすいです。

両方を使えるようにしておいて、状況に応じて切り替えるのが理想的です。

ビジネスでの活用シーン

音声モードはビジネスでも使える場面があります。

外回り中の情報確認
外出先で「この取引先の業界動向を教えて」「このプレゼンのポイントを3つにまとめて」などと音声で質問すると、スマートフォンを手に持って操作しなくても情報が得られます。

議事録のメモ
会議の後に音声で「さっきの会議でこういうことが決まった。議事録の形式で整理して」と話しかけると、内容を整理してくれます。手書きメモより速く、テキスト入力より楽です。

一人ブレスト
「新商品のキャッチコピーを考えたい。こういうターゲットで、こういう特徴がある商品なんだけど」と話しながらアイデアを出し合えます。相手がいなくても、声に出して考えることで発想が広がることがあります。

外国語のコミュニケーション支援
海外の取引先とのメールを、音声で日本語で話した内容をもとに英語の文章に変換してもらうことができます。

音声モードを使うときの注意点

音声モードを使う際に知っておいた方がいいことがあります。

公共の場での使用は周りへの配慮が必要
電車や静かな場所での音声モードは、周囲に会話が聞こえてしまいます。イヤホンを使っても、こちらの声は周りに聞こえます。公共の場では使う状況を選んでください。

個人情報・機密情報は話さない
音声で話した内容も、テキストと同様にOpenAI(ChatGPTを作っている会社)のサーバーに送られます。個人情報・社外秘の情報は音声モードでも入力しないようにしてください。

発言は正確に伝える意識を
会話のように使えますが、曖昧な表現のまま話すとAIの理解がずれることがあります。「えーと、なんかうまくいかなくて」よりも「〇〇の作業で、△△の問題が起きた」と具体的に話す方が、精度が上がります。

よくある質問

Q: 音声モードは日本語で使えますか?

A: はい、日本語で使えます。日本語での音声認識精度はかなり高く、普通に話しかけると正確に認識してくれます。方言や早口でも対応できますが、ゆっくり明確に話した方が精度は安定します。

Q: 音声の返答が速すぎてついていけないことはありますか?

A: 速く感じる場合は「もっとゆっくり話してください」と伝えると、ペースを落として話してくれます。また、話の途中で「ちょっと待って」と言うと、そこで止まってくれます。

Q: スピーカーから音が出るのが気になります。イヤホンは使えますか?

A: はい、イヤホンやヘッドフォンを使えます。プライバシーの観点からも、外出先ではイヤホン使用をおすすめします。

Q: 音声モードでの会話はテキストとして保存されますか?

A: はい、チャット履歴に音声でやり取りした内容がテキストとして残ります。後から読み返したり、コピーして使ったりすることができます。

Q: 音声モードはパソコンでも使えますか?

A: パソコン版のChatGPTでも音声入力はできますが、高度音声モード(自然な会話機能)はスマートフォンアプリの方が充実しています。本格的な会話形式で使いたい場合はスマートフォンアプリがおすすめです。

まとめ

ChatGPTの音声モードは、テキスト入力とはまた違う使い方ができる機能です。

手が離せないとき、移動中、素早くアイデアを出したいとき、英会話の練習相手が欲しいとき。こういった場面で音声モードは力を発揮します。

テキストモードしか使っていない方は、一度試してみてください。「ChatGPTってこんな使い方もできるのか」という新しい発見があるはずです。まずスマートフォンアプリを開いて、ヘッドフォンのアイコンをタップするところから始めてみてください。

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