ChatGPTはじめるまえに、パーソナライズをまず見てみる

「ChatGPTのアカウントを作ったぞ!さっそく質問を入力してみよう」
「とりあえず、ブログのアイデアでも出してもらおうかな」

もしあなたがこれからAI活用を始めようとしていて、真っ白なチャット画面にいきなり質問を投げ込もうとしているなら、ちょっとだけストップしてください。

もちろん、そのまま使ってもChatGPTは賢いので立派な答えを返してくれます。

しかし、事前になんの前提も伝えないまま質問するのは、今日入社したばかりの新入社員に「適当にいい感じの企画書を作っておいて」と丸投げするのと同じくらい、もったいない使い方なのです。

ChatGPT初心者こそ、質問をする前に必ず「パーソナライズ(カスタム指示)」の設定画面を見ておくべきです。

これをたった1分設定するだけで、今後の仕事効率化のスピードが劇的に変わり、AIが「ただの賢い機械」から「あなたの右腕」へと進化します。

パーソナライズ(カスタム指示)とは何か?

パーソナライズとは、ChatGPTの設定画面にある機能で、「私(ユーザー)はどんな人間か」と「あなた(ChatGPT)にどう振る舞ってほしいか」を、あらかじめ記憶させておく機能のことです。

一度設定しておけば、新しいチャットを立ち上げるたびに毎回「私は中小企業の経営者で…」「専門用語を使わずに…」と説明する手間が省けます。常にあなたの前提条件を理解した状態で、スピーディーかつ的確に回答してくれるようになります。

目次

パーソナライズを最初に見ておくべき5つの理由

なぜ、最初の質問をする前に設定画面を開くべきなのでしょうか。それには明確な理由があります。

1、毎回「前提」を説明する手間が省ける

仕事で使う場合、あなたの職種や業界はそう簡単には変わりません。

「私は工務店の代表です」
「個人でサロンを開業しています」

といった背景を毎回打ち込むのは大きな時間のロスです。最初に設定しておけば、以後のすべてのチャットでこの前提を踏まえたアイデアを出してくれます。

2、指示の出し方(プロンプト)が短くても意図が伝わる

パーソナライズが済んでいると、「明日の会議のアジェンダ案を出して」と短い言葉でお願いしただけでも、「この人はWebディレクターだから、こういう項目が必要だろうな」と先回りして推測してくれます。

プロンプトのテクニックに悩む時間が激減します。

3、回答の「口調」や「長さ」が自分好みになる

ChatGPTは放っておくと、長文で、少し機械的で、堅苦しい日本語を返してきがちです。

「箇条書きで簡潔に」「親しみやすいトーンで」など、好みの回答スタイルをあらかじめ指定しておくことで、読みやすく実用的なテキストが一発で出てくるようになります。

4、専門知識のレベルを合わせてくれる

あなたがその分野の初心者であれば「小学生にもわかるように説明して」と設定し、逆にプロフェッショナルであれば「専門用語を使って高度な議論をして」と設定できます。

これにより、「当たり前のことを長々と説明される」というストレスがなくなります。

5、やり直しのラリーが減り、本当の仕事効率化に繋がる

「もっと短くして」「そうじゃなくて、こういう立場で考えて」といった修正のやり取り(ラリー)は、回数が増えると疲れてしまいます。

最初にゴールへのレールを敷いておくことで、一発で求めている精度の回答を引き出せるようになります。

よくあるもったいない使い方

パーソナライズを知らないまま使っていると、知らず知らずのうちにこんな「もったいない」状態に陥ってしまいます。

項目初期状態(もったいない使い方)パーソナライズ設定後
ターゲット目線誰に向けて書いているのか分からず、一般的なフワッとした回答になる。「30代女性向けのサロン経営者」と伝わっているため、具体的な施策が出る。
回答の長さ画面いっぱいに文字が敷き詰められ、要点を拾うのが大変。「まず結論を1行で、その後に箇条書きで」と指定すれば、スッキリ見やすい。
口調・トーン「〜と思われます。〜でしょう。」というAI特有の堅苦しい文章になる。「親しみやすいブログ風の口調で」「断定的な言い切りで」など、そのまま使える文章になる。
プロンプト入力毎回「あなたはプロのマーケターです…」と長文の呪文を打ち込んでいる。「キャッチコピーを3つ出して」の1行だけで、プロの目線で回答してくれる。

最初に設定しておきたいポイント

いざ設定画面を開いても、何を書けばいいか迷ってしまいますよね。難しく考える必要はありません。まずは以下の3つのポイントだけ、箇条書きで埋めてみてください。

1、あなたの役割や状況(ユーザー情報)

自分が何者で、普段どんな仕事をしているかを書きます。

例:「私は従業員5名の工務店を経営しています。主な顧客は地域の子育て世代です。」

2、ChatGPTを使う主な目的

何のためにAIを活用したいのかを書きます。

例:「主にブログ記事の作成、お客様へのメールの推敲、新しいサービスの壁打ち相手として利用します。」

3、希望する回答スタイル(AIへの指示)

どのように答えてほしいかのルールを決めます。

例:「回答は可能な限り箇条書きで、簡潔にしてください。専門用語は使わず、中学生でもわかる言葉で説明してください。不要な前置きや謝罪は省いてください。」

たったこれだけで十分です。これが入っているだけで、ChatGPTの賢さはあなた専用にチューニングされます。

なぜ設定を後回しにしてしまうのか

パーソナライズが便利だとわかっても、多くの人が設定を後回しにしてしまいます。

  • 「もっとプロンプトの勉強をしてから、完璧な設定を書こう」と思っている
  • 「そもそも設定画面がどこにあるかわからないし、面倒くさい」
  • 「途中で変えたくなったらどうしよう」と不安に思っている

結論から言えば、完璧を目指す必要はまったくありません。パーソナライズ設定は、いつでも、何度でも、1文字からでも書き直すことができます。使っていくうちに「やっぱりもう少し専門的に答えてほしいな」と思えば、その時にサッと書き換えればいいだけなのです。まずは今の等身大の自分を入力して、気軽にスタートを切りましょう。

まとめ

ChatGPTを「ただの便利な検索ツール」で終わらせるか、「自分専用の優秀なアシスタント」に育て上げるかは、この最初のパーソナライズ設定にかかっています。

指示の出し方(プロンプト)の高度なテクニックを学ぶのも良いですが、まずは「自分が何者か」「どう答えてほしいか」をシステムに伝えること。

これがAI活用の最もシンプルで、最も効果的な第一歩です。

最初は箇条書きの数行で構いません。AIに自分のことを知ってもらうところから始めてみてください。

それだけで、次からのやり取りが驚くほどスムーズで、ワクワクするものに変わるはずです。

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